お客様の愛称から生まれた「黒ラベル」 パーフェクト黒ラベル"うまさをつなぐ"その秘訣とは
今年で黒ラベル誕生44周年となりました。これまでの黒ラベルの歴史を、振り返って参ります。
1977年 生ビール時代の先駆けとなる「 サッポロびん生」が誕生
1970年代の日本では、びん・缶のビールは熱処理ビールが主流だったことに対し、ビヤホールでは生ビールが中心となり人気を集めていました。ここぞというタイミングでサッポロビールとしては、「楽しんでほしい」という思いとともに、1977年「サッポロびん生」を全国的に発売。すると、「すっきりとした味わい」が高い評価を受け大ヒットしました。「黒ラベル」の愛称で多くの人に親しまれるようになりました。こうして、ビールのルーツともいえる「生ビール」の時代を、「黒ラベル」が切り開いていったのです。
1989年 お客様の声から「黒ラベル」がブランド名に採用
1977年に発売された「サッポロびん生」は、すっきりとした味わいが評判となり大ヒット。ビールファンの間では、「びん生党」と呼ばれていましたが、後にラベルの色調から名付けられた「黒ラベル」がポピュラーな呼び方となりました。1989年には、愛称である「黒ラベル」が正式なブランド名に採用されました。
1997年 ビアホールの生ビールにさらに近づける
ビヤホールにある作りたての樽生ビールに近づけるべく、サッポロビールは独自の定温輸送を生み出しました。さらに揺れも防止することで、ビールのうまみの劣化や賞味期限の延長の実現を可能にしました。黒ラベルがさらに、本格生ビールへと進化を遂げているのです。
2006年 品質へのこだわりを徹底追求
サッポロでは1876年の創業以来、「選りすぐりの原料だけで、おいしいビールをつくる」という信念が受け継がれています。また、2006年には「品質は。畑から」のスローガンを掲げ、原料から徹底的に品質を追求。サッポロビール独自の原料システムを採用することで、ホップの協同契約栽培100%を実現することができました。お客様に「安心・安全」なビールを提供したいという強い想いが、ビールの品質の高さにも表れているのです。
2011年 「旨さ長持ち麦芽」採用
ビールは、新鮮なほどおいしいといわれています。しかし、通常の麦芽を使用したビールでは、時間の経過とともに酸化が進むため、本来のおいしさも徐々に損なっていってしまいます。特に、「紙臭」いわれる老化臭となるのが、大麦の脂質酸化酵素である「リポケシゲナーゼ(LOX-1)」と呼ばれる成分です。発売から34年を経て、サッポロビールでは、(LOX-1)を含まない大麦「CDC PolarStar」を採用することで、驚きのひと口目のうまさを実現することができました。
2015年 理想の生ビールをついに実現
2015年には、4年ぶりとなる「黒ラベル」のリニューアルをおこないました。サッポロビール独自の原料である「旨さ長持ち麦芽」を増量し、従来よりも麦のうまみとさわやかな後味のバランスに磨きがかかり、「黒ラベル」がランクアップ。クリーミーな泡が生ビールのうまさをさらに掻き立て、まさに理想の生ビールを実現することができたのです。
おいしさが進化し続ける「黒ラベル」
こうして「サッポロ生ビール黒ラベル」は進化を続けて参りました。当店では最新式のビールサーバーを使用し「完璧な一杯」を実現するため日々取り組んでいます。当店で手入れの行き届いた黒ラベルをお楽しみいただけますと幸いです。皆様のご来店心よりお待ちしております。
2021年5月10日